BUMP OF CHICKENを聴かなくなった。なぜか

 

今日は2022年7月18日。

 

やらなければならないことを放置して、ぐだぐだ一日を過ごした。

 

モラトリアムではない。そんな甘美な時間はとっくに過ぎた。

 

三十代を目前に控えた無職男。絶望とまではいかないが、内と外の目線に常に怯えている。

 

 

ーー

 

 

さて、本題に入ろう。

 

深夜も近くなった今、何もない一日を誤魔化したくて、音楽を聴こうと思った。

 

ふと、BUMP OF CHICKENを思い出した。

 

昔よく聞いていたからだ。

 

中学生〜二十代中盤までだったか。

 

(こんなに長く好きでいたミュージシャンは他にいない。)

 

けれど、ここ数年自然と離れていた。

 

そして今。

 

やはり、聴く気は起きなかった。

 

なんというか、rayを起点に確実に何かが変わった。

 

本人らは変わってないと主張するかもしれない。

 

そんなことはどうでもいい。

 

人は変わるものだし、変わってようが変わってまいが他人がそんなこと気にしたってしょうがないからだ。

 

とにかく、ray以降、なんというか、彼らは幸せになったと思うんだ。

 

俺にはもう、彼らの歌詞が、「俺らは幸せ俺らは幸せハッピーだぜイエイ」と言っているようにしか聴こえない。

 

ここ最近の曲、全部。

 

元々、BUMPに惹かれる連中は、藤原基央も言っていたが、「心に何かしらの傷」を負った奴だと思う。

 

もちろん俺もその一人なんだが、なんか、俺の傷はまだ癒えてなくて、けれど彼らは先に行ってしまった、という感じだ。

 

だから彼らを責める気は毛頭ないんだ。ただ、変わった。それだけ。

 

手負いの俺は離れた。というか、進んでいないだけ。

 

彼らは進んだ。それだけ。

 

だから自然と聞かなくなった。彼らは幸せを叫び、俺は幸せじゃないから。

 

それだけ。なんだ。

 

他に似たような奴がいるが検索してみた。

 

そしたら、言っちゃ悪いが優等生みたいな思想と文章で思春期のいい人気取りの女が書きそうな綺麗事がほとんどだった。

 

吐き気がしたな。あぁ、こういう平和ボケした連中の一味だったのかと。

 

いや、彼女らは幸せなんだろう。きっと俺がおかしいだけで。

 

俺が殺伐とした世界に足を踏み入れて、BUMPの綺麗な世界や彼女らの綺麗事を受け入れなくなっただけで。だって以前は俺もそっち側だったのだから。

 

ああ、そうそう、検索しているとくるりとか言うバンドがBUMPに対して批判気味な発言をしていたことを知った。

 

くるりか、と思い、

 

そういえば奇跡という曲が良かったから聴くか、と思ったが、

 

すぐ、なにか嫌な感じがして聴くのをやめた。

 

これだけ言ったが、多分、BUMPを悪く言われたことをどこか引きずっているのだと思う。

 

そりゃ長いからな。そしてBUMPがこういう足を引っ張る古参を切り捨てていくのも知ってるし、本人らもそういう発言してることは知ってる。

 

だから、老兵は去るのみ。

 

最後にこういう気持ちをネットの海に吐き捨てたって許されるだろう。

 

だって、BUMPの曲一つ一つに思い出があるんだぜ。

 

本当に苦しいときは助けてくれなかったけど、それでも十年も聴いてれば思うところはある。

 

特にジュピターはよく聴いた。

 

stage of the groundなんか結構好きだぜ俺は。

 

翼はないから歩いて行こう、この大地を。そういう心意気好きだ。多分今も好きだ。

 

けどもう聴く気はない。

 

それは昔の曲だし、そこにすがる気はないし、BUMPは今はもう幸せを連呼しているし。

 

していいんだぜ。おめでとうって感じだ。

 

ただ俺がまだ追いついてないから、ちょっと離れるだけ。

 

また爺になって全部落ち着いたら聴きたいとか思うよ。

 

藤原基央、増川さん、升秀夫、チャマ、彼らがどういうところに辿り着くのか興味あるし、彼らは絶対に他のバンドとは違う何かがあると思っているから。

 

馴れ合いもせず、自分の伝えたいことを伝えられるためにとても気を遣ってる。

 

ワンオクロックとか見てみろ。名前にロックって入れてるくせに実体はロックの要素一欠片もない。

 

ただのボンボン二世の道楽だありゃ。

 

あんなのに比べりゃ、優しいこと言ってるようでBUMPって芯みたいなのあるし、実は結構厳しいことと向き合ってるし、自分らにも客にも真摯なんだぜ。

 

だからまあ、やっぱり俺も他の女共と同じようにBUMPを批判しようにも結局誉めてしまうということになるわけだが、だが最近聴いてないのは事実だ。

 

そして当分聴かないのも多分そう。

 

羨ましいのもあるんかな。

 

もうお前ら全部持ってるのにって。

 

幸せって歌われると自分が置いていかれたと嘆き、辛いと叫ばれると全部持ってるお前が言うなと思う。

 

こう書くと俺メンヘラだな。

 

まあいいや。まあ、そういうことで俺はBUMPを聴かなくなった。

 

弱者の反撃、弱者の旗のもと集まった俺たちだが、俺らは弱者のままで、彼らはもはや弱者ではない。

 

そこなんだろうな。引っかかってるのって。

 

好きだったシンガー、売れてから聴かなくなった、新譜出しても暇つぶし、、

 

そんな曲あったよな。

 

分かってたんだろうな本人らも。

 

まあ、そういうことだ。俺はBUMPを聞かなくなった。

 

多分これから先も。

 

けれどそれはロストマンが自分のいく道を決めてしっかり歩むように、俺も自分の茨の道をしっかり歩くと決めただけ。

 

道は違える。いつまでも同じとは限らない。

 

いつまでもファンとは限らない。

 

いつかまた会えたらいいな、じゃあ、バイバイ。